○○できない子は一年生になれないよ。
そんなふうにプレッシャーをかける言葉とは反対の、やさしいまなざしで書かれた詩集です。
そのままでいいんだよ。二度とない「今」を、自由に感じてごらん。
子供たちへの、そんなメッセージを感じます。
もうすぐ一年生になる息子のために購入しました。
その日のうちに読み通していましたが、あまり反応がありませんでした。
図鑑や科学の本とも、物語とも違う、「詩」というものに対するとまどいがあったのかなと思います。
なんだか意味がよくわからないな。
そんなふうに思ったのかもしれません。
何週間も後に「ぼくもうすぐ一年生になるから、この本読もう」と言ってまた一通り読んでいました。
それから何日も続けて、寝る前に読む本として選ばれていたこの本。
ところどころ声に出して読んでは、言葉の響きのおもしろさにくすくす笑ったりしていました。
「わるくち」という詩が気になるようで、何度も読み返していました。
わが子が詩を1人で読み味わう姿を初めて見せてくれた、記念すべき本になりました。