たくさんの子ぶたの昼寝に遭遇したのに『自分ひとりじゃ食べきれないから友達にも教えてあげよう』なんて気のイイおおかみのお話なんですが、たずねた友達もみんな気のイイ奴らで子ぶたの事なんかすっかり忘れちゃう。
まるで忘れっぽい自分のようだと笑ってしまいました。
でもこの本の一番の魅力は何といってもみんなが幸運な一日を過ごせた事だと思います。
まずはウルの友達ワオー、ガルル、ペロリ、それぞれがおひるねもりできのこ、りんご、おいもをたくさん見つけ、ウルが尋ねて来たので楽しく食事が出来た事。
ウルはそれぞれの家でご馳走になった上に御土産までもらって帰ったんだから、子ぶたたちの事をすっかり忘れてたけどとても運が良かった。
そして一番ラッキーだったのは、ウルが忘れてくれたおかげでおおかみに食べられることなくゆっくりお昼寝が出来た子ぶたさんたちだったのかも知れません。
おおかみに親しみを感じてしまう絵本でした。