林明子さんは、小さな女の子の心情がどうしてこうもよくわかるのか!!というくらい、いじらしくてかわいらしい女の子をいろんな絵本で描かれていますよね。
この本(絵本というよりは幼年童話ですね)のなほちゃんも、その一人ですね。
大きな子ども達(おそらく小学校中〜高学年かな)に混じって、一人だけちびっこなのにキャンプに参加したなほちゃん。
なほちゃんの頑張りもほんとにいじらしいけれど、周りの大きな子たちも、口ではちょっといじわるを言いながらも小さななほちゃんを気にかけている様子がまたいいですよね。
キャンプ、しかも親きょうだいと離れて、一人だけで参加する初めてのキャンプ。
わくわくするけど、でも心細い。
そんななほちゃんの心の動きが手に取るようにわかります。
我が息子も、今年の夏、初めてのお泊り保育でキャンプしてきました。
なほちゃんと違って、幼稚園で一緒のお友達ばかりの中ではあるけれど、それでも自然の中で一晩、親とはなれて過ごす一日は、彼にとってかけがえのない一日になったようです。
そんな自分の体験と重ね合わせたのか、女の子が主人公の本ではあるけれど、息子もとても面白く読んでいました。
キャンプに行く前、行った後に読むとまた一段と楽しめると思います。