木村さん&田島さんコンビのオオカミシリーズ第2弾。
今回は見知らぬクマが親しげに近づいてきて、困惑する一匹オオカミのお話ですが、オオカミが「こいついったい・・・?」と戸惑っている感情の描写が、「あらしのよるに」同様、とても上手だなと感心してしまいます。
人間でもありますよね?
妙に親しげに接近してくる人に対して、この人は、どういう人なのかなと戸惑うこと。
何か狙いがあるのか、と最後まで疑いつつ別れたあと、結局本当に人懐っこい良い人だったんだな、と、疑った自分を悔しく思う。
今でも一人が気楽でいいと思うオオカミ。
でも、最後のページでクマの絵を描いてかざっているオオカミのニコヤカな寝顔を見ると、良い思い出になったねと、なんだか嬉しくなりました。