目の不自由な夫婦の赤ちゃん。
怪我して入院してしまったご主人に代わり出産に立ち会ったエリちゃん。
命の大切さをひしひしと伝える話ですが、父親の私が読み聞かせするには勇気のいる絵本。
でも、よく見たら作者は男性。淡々と読み続ける私を12歳の息子は自然に受け入れてくれました。
私もわが子の生まれる瞬間に立会い、父親になった感動と重さを、この絵本で息子と共有できたと思います。
子どもの姿は見えなくても、「いのちは見えるよ」というルミさん。その言葉の大きさとエリちゃんの感動を、エリちゃんの家族がふくらませてくれます。
そして、小学校では先生が授業の中でクラスのみんなと共有させてくれます。
話の展開が、子どもたちにとってとても大切なことを考えさせてくれます。
長野ヒデ子さんの絵。この話を包み込んでくれていて、この絵本のメッセージを見る人に優しく伝えてくれると思います。