『おしいれのぼうけん』はとてもドキドキしてとてもハラハラしてとてもワクワクする絵本です。
あきらとさとしは喧嘩をして、みずの先生に怒ら怖い押入れの中に閉じ込められてしまいます。でも、なかなか2人は謝らず、怖い押入れにも負けずミニカーとデコイチを握りしめて冒険に出かけていきます。
冒険をしていると、もう1つみんなに怖がられているねずみばあさんに出会ってしまいます。2人は協力し合って、勇気を出してねずみばあさんに立ち向かっていくのです。
そんな押入れの中の冒険にグイグイと引き込まれてしまいます。少し、長いストーリーだけど次々と起こる押入れの中のできごとに、ストーリーの長さを忘れ夢中になってしまうのでそれほど長く感じることもありません。
絵もほとんどが白黒で描かれているので、恐怖やドキドキ感とハラハラ感がさらに増します。それでも、「次はどうなるのかな」「2人は大丈夫なのかな」と次の場面に期待を寄せてしまいます。
この絵本は、日本で一番ドキドキとハラハラとワクワクが楽しめる絵本のような気がします。