カナダ・インディアンのおはなしと副題がついてます。
厳しい冬、何日も吹雪が続いて獲物がとれなくて、困った首長たちは、森の賢者メディシンマンに相談することにしました。
彼にもよい考えは浮かばなかったのですが、ムースの大だいこに聞いてみることにします。3日間たたき続けると・・・?
人々はムースの群れを見つけ、しとめることに成功します。
自分たちのために死んでいったムースに感謝し、その魂のために祈ります。
一番いい肉は、男がいなくて猟に出られなかった家族に分け、残りは平等に分けたそうです。
自分さえよければ、と考える人が多い現代社会に住んでる身には、耳が痛い話です。なんて、つつましい生き方なのだろう!深く感動しました。
白黒プラス炎の赤だけの、地味な版画なのですが、話の雰囲気にとても合っています。少し難しいので、小学生以上から。ぜひ、多くの方に読んでいただきたい絵本です。