絵はとってもすばらしいし、お話も素敵だとおもいます。
お話自体は4歳くらいからでも十分楽しめると思います。
でも、あまりにも一文が長くて、形容詞がどんどん文の中に入って来て主語が誰なのか子供たちには非常にわかりにくいのではないでしょうか。それに原書をそのまま訳したような擬人化した表現が多過ぎます。日本語としてとってもとっつきにくいものになっているのが残念でしかたありません。
「匂いはみんなをとらえます」「素敵なパンのもたらしたよろこびをたたえます」など、主語が人間でないものが多く、ひらがなはきっと読めるけれど、文を理解できるのは小学生の高学年かもしれません。大人向けの絵本であるならば「不平」「満たす」などひらがなにする必要もないのでは?
もっとやさしい、生きた日本語での翻訳がでるのを楽しみにしています。