2002年刊行。何かと挑戦的な小学生男子と、そのおへそに棲んでいる「おへそまる」との友情物語。
オリンピックで優勝する人とか、ノーベル賞を受賞する人とかには、きっとこんな隠れた応援団がもれなくついているのではないだろうか。
肚に力を入れるという表現があるが、元気の源はお腹から出てくるのだろう。「丹田」に棲んでいる妖精(妖怪)なのか、宇宙人なのか、守護霊さんの一瞬なのか、正体不明だが、なんとも頼もしい相棒である。
おへそまるは、実はたいしたことはしていないのだが、それを見て勇気をもらってなんでも挑戦してしまう男子がすごい。
この人は、頼まれもしないのに風呂場で潜水時間を延ばす訓練をしていたりして、なかなかの努力家だ。前向きな努力を続ける人には、きっと素晴らしい応援団がついて助けてくれて、幸せになるというあったかいメッセージを受け取った気がした。
楽しい絵本です。