字が読めなくても読める(?)絵本ですね。
「わたし、ほんが よめるの。」
の、ひと言から、
絵本の中の私と読み手が
同一化したような感覚に引き込まれます。
「これは、わたしの はな。」
「これは、わたしの くち。」・・・・
と、自分の身体から始まって、
家族の紹介へとすすんでいきます。
自分の身近な言語ばかりなので、
字が読めない時期の子どもも、
拾い読みする時期の子どもも、
一人で読み終えた充実感を
味わえる絵本だと思います。
「ほらね、ちゃんと よめたでしょ!」
の、フレーズでもとの自分に戻る・・・。
たった十数ページの中に、
しっかり考え抜かれた構成が、それとなく!
幼い子に、ぜひ、与えてあげたい一冊です。