おじさんはじまんの素敵なかさを持っていました。
雨の日にも部屋の中に大切にしまっておいて、かざったり、眺めたり。
そんなおじさんを、子どもは読み進めながら、「なんのために買ったかわからないよ」とか、言ってくれます。
子どもたちにもそういうことはよくあるんじゃないかな〜。
買うときは、デザインに悩んだり、細かくチェックしたり、友達のものが恰好よく見えて真似して親にねだったり。一生懸命考えて手に入れたものを、じょうずに使っていますか?正しい取り扱い方で、モノの命を発揮させていますか?「もったいない」という言葉は、使うな!という意味ではありません。必要なものを適切に利用してこそ、モノの価値があるのです。
なあんて、ちょっと難しいとらえ方をしてしまったのですが、いかがでしょうか?きっともっと深い意味を作者は詰め込んでくれたのかもしれませんが。
ラストは、おじさんも笑顔で雨の日に傘をさして雨降る道を歩いてくれていたのでほっとしました。