この本を読んだとき、ちょうど私の愛うさぎが亡くなった頃でした。
誰かの死はとても怖い。愛する人の死は一生忘れられません。悲しくて悲しくてたまらない。つらくて怖くてもう押しつぶされそうになります。
けれど失ってはじめて気が付くこともあります。
それは、その人の大切さ。
悲しめば、悲しむほどその人が大切ということ。
だからシロにとって、みきちゃんは誰よりも大切だったんです。
このお話のシロは、みきちゃんが大好きで大好きでずっと一緒にいたかったんです。けれどみきちゃんはいなくなってしまいました。けれどみきちゃんは誰よりも近い場所にいたのです。まぶたをつぶれば、いつでも会える。
これを読み終わったときにはもう本は、涙でぬれていました。そうか、そうだったのか。私の愛うさぎは誰よりも私の近くにいたのです。どうして、気がつかなかったのでしょうか。私はこの本に出会えて良かったです。大切なことを学びました。
菊田まりこさん、ありがとうございます。