オオカミクンとうさぎくん、この本では仲良しという設定です。小さいときからいっしょにいて、お互いにいろんなことを教えあったり、遊んだりする仲だった友情にひびが入ります。そのひびをどう修復するかがテーマです。
相手の心のきずをどうやったらいやせるか。難しい問題だと思います。オオカミクンは、一度はうさぎくんとの友情をあきらめようとしますが、うさぎくんと同じ経験をすることで、うさぎくんの気持ちを理解するのです。相手と同じ気持ちになることで、相手のことを本当に知ることができるんだなと、この本で考えさせられました。
この本を通して、子どもたちがお友達との関係でつまずいたときに、どう対処すればよいのか、考えることができたらいいなあと思います。