新着レビューで紹介されていたのを見て、思わず「懐かしい!」と叫んでしまいました。子どもの頃大好きだったお話です。挿絵が大好きなアロイス・カリジェに似ていると思っていたのですが、日本の方だったのですね。(昔読んだのは、ハードカバーだったような気がするのですが、思い違いかしら?)
まず、最初の「今日からヒルダが家の子になったよ」というお父さんの言葉にびっくりしたのを覚えています。他に子どもがたくさんいるのに養女をもらうこと、そしてそれが当たり前のように物語の冒頭に登場することに驚きました。日本ではあまりないことですが、この物語の舞台の町(アルプスでしょうか?)では普通のことなのでしょう。
そして、みんながお互いに思いあう気持ちがとても温かくて、読んでいてとても心地よいのです。
銀の松かさをご近所に配って歩くところも大好きです。宝物は皆で分け、幸せをお裾分けする、とても素敵なことですね。