海水浴で波と友だちになって、家へ連れて帰ります。
波の奔放さにひかれて、ぼくは波と遊ぶことに夢中になります。
時間の経つのも忘れて、波とダンスしたり抱きしめたり。。
しかしそんな楽しい日々が続きませんでした。
波は荒々しくなり、部屋のおもちゃを壊すほどになります。
ぼくは、なんとかなだめようとがんばります。
しかし、波はどんどん手に負えなくなり、とうとう波を海に返すことにしました。
メキシコの詩人の短編集だそうで、表現の美しい文です。
そして絵もきれいで、3Dのように迫力もあります。
どちらもじっくりと楽しめる絵本です。
さて、波がいなくなってさみしいぼくは、今度は雲を連れて来たいと思っています。
最後のページで、それも簡単ではないことをあらわしています。
自然の脅威も忘れてはいけないし、何にでも良い面悪い面があるということでしょうね。