クリスマス絵本ですが、かわいそうな馬の話です。
意地悪な主人の家に生まれたブランキーは、虐げられて育ちました。
ブランキーの辛い生活とは裏腹に、主人は金持ちになったようです。
それでもブランキーは報われることがありません。
一生懸命に働いても貧困な人がいて、その人たちの労働によって富を得る人がいる構造を搾取というのではないでしょうか。
ブランキーは、「へたばっている」ところを、サンタクロースに助けられました。(文中にあったこの表現を好きではありません)
クリスマスの奇跡のような展開で、お話は結ばれます。
読み終えた余韻の中で、世の中にブランキーのような人がどれだけいるのだろうかと思ってしまいました。
「へたばってしまっては」いないでしょうか。
サンタクロースが救世主ならば、助けて欲しい人たちがいるのではないでしょうか。