くんちゃんは、ペットが欲しい。家には金魚がいるけれど、動物をいっぱい飼っているお隣にお邪魔した時から、好きなものを我慢して、お父さんにペットを飼いたいとお願いします。でも泣いてお願いしたってお父さんはどうしても首を縦にふってくれません。
でもくんちゃんは泣いてあきらめるような子供ではないのです。家族全員にあの手この手で自分の気持ちをぶつけます。自分の子供がこんなおねだりをしてきたら、やっぱり私も降参してしまうだろうなぁ。さすがのお父さんもくんちゃんのおねだり攻撃には参ったようです。
でも「鳥カゴは可哀想」と言っているお父さんが、鳥カゴに入った鳥を買ってくるのではないのです。この後のお父さんの行動が私は素敵だなって思いました。
背表紙でくんちゃんのあげたエサを小鳥が食べています。この絵をみて「よかったね〜」と息子が嬉しそうでした。
明るくにぎやかな絵は繰り返し見ても飽きません。動物も人の動きもとても楽しく、子供も時々1人でページをめくっては、発見したことを報告してくれます。
とても楽しい絵本です。