1967年初版で既に396万部の売上を誇る大ベストセラー。
記念すべきシリーズの第一作。
405万部の「いないいないばあ」よりも対象年齢が広いせいか差が縮まってきており、そのうち販売数1位になるかも知れません。
「ぼくらの名前はぐりとぐら
この世で一番好きなのは、お料理すること食べること
ぐり ぐら ぐり ぐら」
この歌でまずノックアウトですよね。
大きなたまご、大きなフライパンでつくる大きなカステラ。
森中の動物が集まってくるのですが、和気あいあいとした風情が何とも言えません。
ワニとかカニとかフラミンゴとかまでいるのは、訳が分かりませんが、絵本ならではの世界。
やはり一番なのは、フライパンを開けた瞬間でしょう。
ふんわりとかおを出すのは、たまりません。
皆で仲良く食べるのですが、ピクニックさながらの光景に子供の目は釘付けになるはず。
最後のたまごの殻の利用も素晴しい発想です。
絵本としての魅力が満載されていて、読み続けられるのも納得できる一冊です。