「あー今日は寒い!」外にでてそう感じるとふとこの作品を思い出します。
小学校のとき教科書に載っていたと記憶しているのですが、
冒頭がとても印象的だったのです。
うう、さみさみ。これから、半日村のはなしをしようと
思うんだが、そう思っただけで身震いがでる。
決して冬の話ではないのですが、子供ながらに、どんなに
寒いんだろうと思ったことを覚えています。
高い山があって半日しか日があたらないから半日村。
どうにもできないと誰もが思っていたけれど、一平は
山の土を運びだそうと考える。
一人、二人と手伝いだし、毎日毎日、何年も何年もかかって・・。
壮大なスケールの難問にたちむかう人々の地道な努力が見事です。
まさに千里の道も一歩から。
行動をおこしてこそであることを痛切に感じます。
日が差したときの切り絵のページがお日様のありがたさを
力強くうったえます。
息子の学校では、昨年転勤された教頭先生がこの作品がお好きで
大型絵本を学校に寄贈してくださいました。
ぜひぜひ、多くの子供たちに語っていきたい作品です。