おなじみリサとガスバールシリーズのクリスマス絵本。リサとガスパールはバラディ先生に贈るクリスマスプレゼントを何にしようか考えた挙句、バスルームのシャワーカーテンを使ってレインコートを作ろうとしますが…。
ゲオルグ・ハレンスレーベンのマットな色感は、この作品でもいい味を出しています。残念なのは…というか、わたしが米国在住の母親であることが理由なのか…2匹が何をプレゼントしようかと思い巡らす見開きページに、ガン(鉄砲)が登場するところ。武器は物の認知力発達途上段階の小さな子供には目に触れさせない、実際に触らせないというのが一応米国では常識になっているので、たとえ水鉄砲などおもちゃでも敏感になってしまうのでした。これはフランスの絵本ですが、ヨーロッパの感覚はこうなのかな…と現状を垣間見ることができて、その点ではちょっと興味深かったです。
お話自体は、2匹のお茶目ぶりが可愛くてファンにとっては好きな絵本の一冊になると思います。鉄砲が登場しなかったら5つ星だったけれど、4つにしました。