自分の欲しかったローラーブレードを、リサが先に手に入れてしまった!
そんなのってない。隠してやる。
ガスパールのこの気持ち、とても生生しいです。
でも、この気持ちに覚えのない人はいないと思います。
ねたみ、そねみから、こんな行動をおこしてしまった人も、いるのではないでしょうか。
ある意味、実に男の子らしい男の子です。
私も昔、男の子何人かにベンチに置いておいた財布を取られたことがありました。
(ベンチにおいておく方が悪いのですが)
そのお金で男の子たちはアイスを食べていました。
だいぶ後になって、男の子の一人から、「取ったのおれたちなんだ」と単に告白されました。
彼自身、あまり悪いことをしたと思っていなかったようでした。
他の子は全員、とってないとつっぱねました。
子供って、まだ未熟なんですよね。心も体も。
ガスパールも、リサの気持ちを考える前に、別の感情を優先させました。
この絵本、どうとらえるかは、その人それぞれですが、
他人の気持ちの理解というものを考えるのに、いいかもしれません。
「ガスパールはどういう気持ちなのか」
「リサはどういう気持ちなのか」
その二点だけでも、お子さんに聞いてみるといいかもしれませんね。