4歳と2歳の子どもたちを見ていて思います。
大きくなったなぁと。
おしゃべりも上手になった。トイレもひとりで行けるようになった。
指先も器用になってきたし、あれが嫌、これがいいと主張する。
大きくなったなぁと。
でも昼間の彼らには、心配もさせられ、振り回され、時に格闘し、
その成長の証しと。踏ん張って対峙しなきゃいけない時間がたくさん。
その子たちが眠った時、ほーっとした思いで見つめる寝顔。
こういう時って、赤ちゃんの、あの産んだばかりのあの時に、
自分が少し立ち返っているのかも知れないと、この本を読んで思いました。
幾つになっても子どもはこども。
眠っているときに語りかけていたことを、なぜか子どもは受け継いで、
親に向かって語りかける。それができるのはまた「わが子」がいるからかもしれません。
子は親となり、親となったことで自分の親へまた新たな想いを抱くものです。
愛は受け継がれ、また巡りゆくと、そんな風に思いました。
精神のストーリーですよね。
そのままに受け止める人は、ひとり立ちした息子の家に、
こっそり行くあたりで拒否反応が出るんじゃないかと・・・。
現実主義な人には向かない絵本かと思いますが、
私は読むたびに涙しております。