山の小さなお寺で、小僧さんが「栗が食べたいから栗拾いに行く」と和尚さんにいうと、和尚さんは「山にやまんばがいるからだまされて食われてしまう」と止めます。どうしても行くという小僧さんに和尚さんは 三枚のお札をもたせます。
小僧さんが山にはいっていくと、栗.栗.栗。どんどん奥まで入っていって……。
このお話は、『たべられたやまんば』『三枚のおふだ』などのタイトルで広く知られているお話です。この絵本では、秋田県に伝わるお話を再話したものだそうです。
塩田さんの描く小僧さんと和尚さんは可愛らしく、反面やまんばは、とても迫力のある恐いキャラクターです。
4歳の息子に読みましたが、やまんばが追いかけ迫ってくる場面で、
しっかり小僧さんの気分になっていた彼は、わたし(やまんば)にバチン!と、びんたとキックをお見舞いしてくれました。あんまりおかしくて読んでいる途中で、笑ってしまいました。
息をのむスピード感があり、最後はホッとします。
昨年は、2年生のお話し会で、7月に読みました。
反応は、上々で意外なことに男子のほうが〈恐い系〉が弱いのかな?と思いました。
これからの季節楽しめる一冊だと思います。