まず、狩野富美子さんの美しいイラストに目をひかれる作品でした。
この絵本のことは上の子のお友だちから聞いていて、一度読んでみたいと思っていたら、図書館で見つけたので、早速借りてきました。
小学校低学年には、テーマが難しく、(うちの子には)よく理解できてなかったように思います。
ただ、きれいで優しい話。そう受け止められるだけでも、この年頃ならOKな気がします。
戦争時代の悲惨さ、その大変な時期を必死で生き抜いた末、今はぼけてしまった母親の一生を息子の立場から描いたものでした。
難しいテーマを「アリババと40人ととうぞく」という物語の「ひらけゴマ!」というセリフとともに、とてもきれいにまとめあげられていました。
子供達が大人になったときに、もう一度出会ってほしい絵本でした。