これはぼくとおかあさんだね!と小さいシルエットを指差して上の子が言いました。しっかり手をつなぐ母子がお月さまを見上げている、さいごのページ。「もう一回!」絵本を読んで、こうせがまれれば、二回では終りません。「もう一回!」で五回は読むことになるのです。翌晩も、翌晩も。だから、このおつきさまの絵本は、シンプルだけれど丸くてきれいで、さりげなく裏表紙ではおつきさまがあっかんべーなんかしていて、親が何十回読んでも全然疲れないところが好きです。そして最後のページを待ち構えている息子の「これはぼくとおかあさんだね!」をいつのまにか待ち構えていて、ほほえむ私。