いたずらや失敗で「だれがやったの?」と叱られるたび、「ブルーカンガルーがやったのよ!」とお気に入りのぬいぐるみに罪をなすりつけるリリー。
しまいにはお母さんも堪忍袋の緒が切れて、ブルーカンガルーをとりあげてしまいます。
この時のママの顔の恐いこと。
私もこんな意地悪な顔して怒髪にきているんですかね。怒鳴りたいのを飲み込み、腹の中を煮えくり返らせて。
最後は温かなニュアンスの「ブルーカンガルーがやったのよ」という言葉で終わっています。
幼稚園で怒られまくってごめんなさいしている娘が言うには、「こんなんしたらダメやんね」ですって。
確かに人のせいにしたことはないけれど、まだそんな頭が働かないからでは。わかって言ってるのかしらね。
母としては、リリーが洋服をタンスから全部出して外に放り投げたのは、ママの怒り方が悪いせいもあるのだと思いました。
悪気のない失敗を頭ごなしに叱ってはいけませんよね。もっと話を聞いてあげてもいいのに。
かと言って、責任転嫁はいけませんが。子供心をよく表している本だと思います。