ステラとサムは、ようせいを探しに森へ出かけました。
「ようせいってどんななの?」
サムが尋ねると、
「とっても小さくて、きれいで、とってもはやく飛ぶのよ。」
と、ステラは答えました。
頭に浮かんだ?をストレートに尋ねるサム、そしてそれに対するステラの答えが実に面白い。サムの言葉の表現も、
「青いちょうちょは、お空のかけらを食べている。」
とか、かめのことを動いている石と言ってみたり、羊が群れているのを見て、雲が原っぱに降りてきたと表現したりと、まるで詩人のようです。
森の中のたくさんの動物たちの描写も、とっても細かくとらえています。また、色々な高さの視点から描かれてあって、森の中の魅力的要素があふれています。
そんな森の中で無邪気に遊ぶ、素直な心のきょうだいたちのこれからの成長が楽しみです。