はじめは、怪獣の絵が不気味に感じて、あまり好きではありませんでした。
でも、よく見ると、一本一本の線がよく書かれていて、ページを開くたびに、その絵に見入ってしまいます・
怪獣も、実は幼児体系で、オトボケ顔。見慣れたら、怖くなくなりました。
うちは、閉じこめようものなら、泣き出して大変なことになるだろうに、このマックス、怪獣の国に行くなんて、とてもたくましい。
この本のいいところは、最初と最後が現実の世界だということだと思います。
絵本の、多くは、”ずっと現実”の物語か、”ずっと架空”の物語ですが、行ったり来たりしていて、「夢だった」とは、断定していないのが、子供の想像を膨らますのではないかと思います。
「おおさまなのにさびしくなって やさしいだれかさんのところにかえりたくなった」
という文章と、このページのマックスのさびしそうな顔がとても、心に残ります。
そして、またちゃんと船に乗ってかえるのが、面白いですよね。
今回、この本を開いてみて、前より少し好きになりました。