図書館の「冬の絵本」コーナーで見つけ、デュボアザンさんの絵が好きなので手に取った絵本です。
一番はじめ、白いページに黒い文字でシンプルに、雪の詩が書かれています。
この文章・・・とても心に沁みます。
そして物語は、街に住むいろんな人々が、それぞれの感性で雪の訪れを感じるところから始まります。
最初のひとひらの雪が落ちてきて・・・静かに降り積もり・・・やがて一面が雪でうずまります。
静かな文章、色数を抑えた心地よい挿絵。
びっくりするような出来事はなにも起きません。
雪が降り積もる冬の日の様子が、いろいろな人たちの生活を垣間見せながら描かれていきます。
冬が始まり、過ぎ、そして次の季節が巡ってくる・・・
当たり前の日常、それがとても素敵に描かれているんです。
どちらかというと、大人向けなお話でしょうか。4歳の息子には、まだこの淡々としたお話を楽しむ理解力はついてないようでしたが、一面に積もった雪の様子は興味深そうに見ていました。
私はとても気に入ったので、是非手元に置いておきたいと思った絵本です。