「おとうさん、
たねからそらいろの家がさいたよ!」
「そりゃぁたいへんだ、
どんな実がなるのかなあ?」
「おうちだから、かぞくちゃない?」
突拍子もないおはなしの展開に、
こどもは興奮がとまらない様子。
なんど読んでも、なんど見ても
こどもはまた読めともってくる。
ふしぎなちからを秘めた絵本としか
私には考えられない。
ともだちがすこしづつふえていく様子を
ただただ楽しんでいるだけで
きつねを責めるわけでもない。
「ねえねえ、きつねさんって
ゆめみてるのかなあ?」
シンプルな娘の質問に答えられず
「そうだねえ、みんなとちょっと
ちがうゆめをみてるんじゃない?」と
ごまかすのが精一杯でした。