クリスマスの劇に出たいと願う、はりねずみの子ども。
自分の姿を卑下し、萎縮するわが子に、「あなたは おかあさんの こころをてらす ひかりだよ。」と笑顔で送り出すお母さん。
その言葉に背中を押され、子どもたちのもとに出掛けたはりねずみでしたが…。
わが子に読み聞かせながら、途中、何度も声が震えました。
子どもたちから心ない言葉を掛けられながらも、会場に毎日通い続けるはりねずみ。
はりねずみのけなげさ、そしてそんなはりねずみをそっと見守るお母さんの優しさが、この絵本をしっかりと支えています。
愛する気持ちを伝えることの大切さを、改めて知りました。
余談ですが、読み終わって本を閉じた時の裏表紙の絵が、なんとも楽しいです。