同じ作者コンビの『3びきのコブタのほんとうの話』が好きなので、こちらも読みました。シュールで楽しい昔話のパロディが盛りだくさん。おとぼけ(というかおふざけ)がてんこ盛りです。「赤短パンちゃん」や「くさいくさいチーズぼうや」など、ネーミングも楽しく、なによりユーモアたっぷり挿絵にひきつけられます。
あまりにシュールすぎて、小さい子には分かりづらいかな?とも思ったのですが、楽しい絵につられてか、5歳の娘も大好きで気づけば一人でページを開いています。8歳のお姉ちゃんと一緒に、「みにくいアヒルの子は、じつは、ただのほんとうにみにくいアヒルの子でした」と大きな声で読んでは、あはは!と大爆笑していました。意外に子どもの方が、ナンセンスなおはなしを楽しめるセンスをもっているのかもしれません。