誰だって『じょうずに描きたい』『素敵に描きたい』だって、認めてほしんだもの。。大好きな人に、優しい言葉で。
もちろん、ワシテがなかなか描けないのは、下手だからじゃない。どうしたら周りに認めてもらえるか、考えちゃって頭がぐるぐる…ワシテみたいな子ってきっと最近、沢山いますよね。私も、どちらかというと、描くまでにすごく時間の掛かる子どもでした(笑)
でも、そんなこと、考える必要なんて全然ない!だって、『てん』一つにだって、その子の想いがつまってるんだもの。大切なのは気づくこと。自分というものを見つけること。そして、そんな手伝いをそっとする大人。。
《あなたは、あなたでいいんだよ。あたしがちゃんとみてるから。そのままのあなたが素敵なんだよ》
どんな言葉を掛けるより、どんなご褒美をもらうより、一人の人に認められたワシテの心は満たされたのではないでしょうか。それと同じように、読者も、多くの知識と言葉で《認める大切さ》を教わるより、一人の少女と先生、そして第二のワシテの姿を通して、人が人を認めること、そして、自分を自分で認めてあげることの大切さを感じられるのではないでしょうか。。まるで、ワシテと一緒に《わたし》の存在も包み込んでもらえたような。。何歳になっても、みんなワシテと一緒、認められるとがんばれる。これって、生きていくための一生の宝物になると思う…ワシテの気持ちと一緒に、ページをめくる度に花開いていく温かい絵、温かい言葉、温かい思いを胸に読みたい一冊です。。
出会った子どもに、そして、お母さんに、お父さんに…そんな素敵な贈り物ができる保育者に、なりたいな☆っと読むたび思い泣いてしまう、さんしょです(恥)