節分のお話です。タイトルの通り「ふくはうち、おにもうち。そしてみんな幸せだ」という内容です。
まずは、何といっても絵がリアル!実写に近いというわけではなく、おにがまさに「鬼」なのです。ほら、魔よけに使うお面のような鬼。ホントにとても怖いのです。最初にこのおにが出てきたところで本を閉じてしまおうかと思うほどです。
でも、この怖いおにたちが、「わたくし達、おになのに親切にしていただいてよろしいのでしょうか」という低姿勢なところに、つい親しみを感じてしまい、おにたちがお酒を飲んで楽しくなってしまう頃には、しみじみ良かったね〜と思ってしまうのです。
結局、怖いとかやっかいものとか思う者に対しても、一緒に楽しく笑ってしまえば、最終的には幸せはやってくるのですね。
ジメジメしたところもなく、楽しく笑って読むことができます。読者も一緒に笑って福を招きよせたいものですね!