ペーターが学校で描いたステキなお花の絵。お家に着くまでにあった人はとても上手だとほめてくれます。においをかぎたい。みつばちにみつをすわせてあげて。かびんにさしたい。などなど。でも、ペーターは不満です。ペーターが言ってほしいと思っているのは、そんな言葉ではないのです。それを、知っていたのはおとうさんだけでした。
読んでいて、私は、みんななんてほめ上手なのだろうと思いました。子供をほめるように、いろんな先生がおっしゃっています。この絵本の中の大人達のように、いろいろな表現でほめることができたら、どんなにいいか。
でも、ペーターのほしい言葉はもっと別のことでした。本当のことを言ってほしかったのですね。
子供だからといって、あなどってはいけないよ。とたしなめられた気持ちがしました。