これはクマ、シマウマ、キリン、ウサギなど7人のヌイグルミたちが繰り広げるお話。
季節は冬。雪を見たことがないキリンは、雪が降るのが待ち遠しい。雪はどんなものなのか、他のぬいぐるみそれぞれが、ガラス玉のおもちゃ、小麦粉、お風呂の泡、紙吹雪で雪をイメージして遊びます。シーツを使ってそり遊びして、ぶつかったクッションから出てきた羽毛を窓辺に置いていたら、本物の雪が降ってきました。
ヌイグルミが主人公なので、とってもメルヘン。絵もリアルな感じがするけど、本当に心があるようでかわいらしいです。みんなでいろいろアイデアを出し合って、小さな疑問をさりげなく諭すようなセリフがあったりして、なかなか面白いです。本物の雪も見れたキリン、でも一番よかった雪は、雪の形をしたビスケットだった・・・なんて、子供らしくてかわいいです。今の季節にぴったりで、心が温かくなります。
雪を見たことがないお子さんには夢が膨らむ一冊だと思います。