にじいろのはなは、文字どうり虹のようないろいろな色のはなびらを持った花です。
この素敵な花は、困っている動物や虫たちのために、一枚ずつ自分の花びらを分け与えるのです。
たった一枚だけど、その花びらをもらった動物たちの表情がとても幸せそうで、見ていてほんわかとした気持ちになります。
娘は、次はどの色の花びらがなくなるのか?と興味深々で、ちらっと次のページをめくってみたりします。
そして、「あっ、黄色だ!」なんて、嬉しそうに叫んでいます。
最後には、残った一枚が風に吹かれて散ってしまいます。その時、なんだかとっても切なくなりました。
娘は、どんな気持ちでみていたのかな?
でも、その花も春になると再びにじいろの花びらをつけて咲くのです。
このはなのように、優しく、そして強い気持ちが育ってくれればいいな。
心に染みる、あったかいお話でした。