このシリ−ズは長女が気に入っていて(彼女の好きなメルヘンチックな絵ではないのに、お話の良さが惹きつけるらしい)、借りてきました。(私としては、「ともだちや」から順番に読んでみたかったのですが・・・)
仲良しのキツネとオオカミが遊んでますが、どうも雲行きが怪しい。(外の天気と同じですね。)何をやってもキツネがバカ勝ちし、おもしろくないオオカミは、つい心にもないことを怒鳴って、雨の中キツネを追い出してしまいます。
すぐ、後悔の気持ちでいっぱいになったのに、なかなか言えません。「ごめんね」の一言が・・・。
オオカミとキツネ、それぞれの心の描写がとても上手です。子どもも大人も共感できるのではないでしょうか。(わかっているのに、なかなか素直になれないことって、ありますものね!)
主役のふたりもすごく好きなのですが、脇役のミミズクじいさんといい、今回の功労者のアリさんといい、実にいい味出してますよね。特に裏表紙のちょっと困ったような顔してるアリさんが最高です。(降矢ななさんの絵のセンス、おしゃれですよね!)