「うそをついたらね、うそをついたそのお口から、鬼がヒューッとみんなのおなかに飛び込むのよ。おにはおなかの中で、だんだん だんだん大きくなってね、おなかがいたーくなってくる…」お帰りの前に、先生がそんなことを言ったものだから、ぼくはドキッとした。
うそをついてしまった、罪悪感から、お腹の中に本当に鬼が入ってしまったんだと思うその気持ち、なんだかわかるような気がしました。急いで家に帰り着いたのに、こんな時に限って…ますます焦るその気持ちが本当に、伝わってきました。そしてそこに現れたのは…
絵の具を使った力強い絵に、表情の変化もわかりやすく、背景にちょっとしたおしゃれがあって、楽しむことができました。
意外な展開、でも、そういうことだったのかとわかるのは随分先になってからのことかもしれませんね。