とっても面白くて、シュールな絵本です。
ちっちゃな目に、うらやましいくらいの細い足。
そんなシュールなぶたぶたくんが、初めてのおつかいに行くお話なのですが、
文章もイラストも、ツッコミどころ満載なんです。
まずは、表紙。ぶたぶたくんが手にしているカゴの中身に、
「この、変な顔の物体は、一体なに!?」とか
ぶたぶたくんの名前の由来に、
「おい、おい、お母さん それはないでしょ!?」てな具合です。(笑)
登場するお店の人たちも、甲乙つけがたいくらいの個性派ぞろいで、
もう、私は クククク…と笑っぱなしでした。
特に、パン屋さんはイラストだけで笑えます。
だって、店先にあの変な顔の物体が、ズラリと並んでいるんですもの。
変顔物体の正体は、なんとパン。しかも上等???なんですって!
「見て、見て!おもしろいよ〜!」と小6の息子を呼び、二人でこの
場面だけで大笑いしました。(立場が逆なんでしょうが…)
ツッコミどころ、笑いどころ満載ですが、ぶたぶたくん(子供)の
初めてのおつかいにワクワクする気持ちや、いつもと違う道を帰る
不安な気持ちもなども、ちゃんと描かれています。
読んでみて、この本が30年以上も子供達に愛され続けている理由が
わかる気がしました。
だって、大人の私でも こんなに楽しめるんですから!!