阪神淡路大震災が起こった日、それは1月17日のことでした。
これはそのときのできごとを描いた絵本です。
アスカは両親をこの地震で亡くしたため祖母と暮らすことになったのですが
当時アスカは2歳。奇跡的に助かりました。
そのキーワードが“橋”
読み進めるにしたがってアスカが橋の夢ばかり見るナゾが解けて
なんとも言えない切ない想いが募ってきます。
アスカの両親の身を挺したあまりにも大きすぎる愛情を
ひしひしと感じられる絵本です。
瓦礫の山となった地震直後のイラストの背後には
悲しいほどの澄み渡った空の青い色が描かれています。
地震列島と言われる日本に住んでいる限り
私たちはおんなじ地震の危険の上にいるのだということを
常に忘れないでいたいものですね。