図書館で懐かしい表紙絵を見てびっくり。
劇作家アーサー・ミラーの初の児童書。
ジェインは、ピンクの赤ちゃん毛布と一緒に育ちます。
何をおいても、この毛布がなければご機嫌が悪くなっちゃうくらい。
入眠儀式だけではなく、こだわりとも言える執着ぶり。
少しずつ成長していくジェイン、ボロボロになっていく毛布。
小さな端切れになっても、手元におこうとするジェイン。
乳幼児期から児童期にみられる家庭での光景ですね。
断乳と同様、苦労されるお母さんが、多いようです。
ジェインは、とても良いタイミングでこの毛布とお別れできました。
おとうさんの
「…ジェインが もうふのことを おもいだすと 、もうふは、また、ジェインのものに なるんだよ。」
の素晴らしい言葉が、胸を打ちました。
絵が、赤ちゃんの可愛らしい喜怒哀楽の一瞬の表情を良くとらえていて、素敵でした。
いつまでも可愛らしいままの乳幼児でいて欲しくもあり、一日も早い成長をと願う気持ちも親にはありますよね。
わが子の乳幼児期を思い出し、感慨深く読みました。