レオ・レオーニにが孫にせがまれて偶然できたお話であることは有名な話ですね。おじいちゃんであるレオ・レオーニが、絵筆をとりながらお孫さんたちにお話している様子が目に浮かびます。ある意味純粋な物語かもしれません。
あおくんもきいろちゃんもうれしくてうれしくてみどりになったり、かなしくなって涙を流して、ぜんぶ涙になってしまったり。色がついただけの図形が、お話を読み進めていくと、まるで生きているみたい。動き回っておしゃべりして、感情を持った生き物のように見えてくるから不思議です。抽象的なようでとても奥が深いお話なのですね。
娘がこの絵本を完全に理解できるには時間がかかるでしょう。でも二つのあおときいろの色だまが、重なりあってみどりいろになって、ころころ転がって遊んでいる様子を見るだけでも十分楽しめるかも。娘に大事なお友達が出来たらその時には、またこの絵本を取り出して改めて読んであげたいなぁと思っています。