最近レビューで林明子さんの本がよく紹介されているので、興味を持った娘が、図書館で林明子さんの本をごっそり借りてきました。その中の一冊で、私も初めて読みました。
あさえとあやちゃん姉妹の物語です。
あさえは、本当に健気なお姉ちゃん。子どもって鋭くて状況を読むのが上手なので、あさえも、今自分がしなければいけないこと(或いは演じなければいけないこと)というのがわかっていて、心細いのに立派なお姉ちゃんぶりを発揮しました。
ただ、私としては、凄いね、偉いね、立派なお姉ちゃんだね、で終わりにして欲しくはないのです。
我が家は、娘の幼稚園時代に弟が7回も入院し、何回かは私も泊り込んだので、娘は幼稚園を長期間休み、その間他県にある私の実家や夫の実家に預けられました。
文句も言わず、泣き言は時々言いましたが、本当に健気でした。一番我慢していたのは彼女だったのです。
だから弟が元気になったときに、夫や私が一番最初に、ぎゅっと抱きしめてあげなくてはいけないのが娘だったのです。
つい、当時の私の目線で読んでしまうので、欲を言えば、最後に「あさえもよくがんばったね、ありがとう。」ってお父さんやお母さんが、ぎゅっとあさえを抱きしめるシーンが欲しかったな。