正直なところ、この絵本を初めて目にした時は、虫が主人公な事や独特な画風に少し抵抗を感じたのですが、読んでみるとバッタの世界にグイグイと引き込まれ、胸が熱くなりました。
カマキリやクモの顔はかなり怖いし、体がバラバラになってしまうショッキングなシーンもあるのですが、このお話は絶対にこの絵でないと!と思います。
いつ食べられてしまうかとビクビクしながら生きる事をやめ、命がけの行動に出たバッタは、今まで使った事のなかった羽根の存在に気付き、大切な伴侶を見つけることも出来ました。
周りに笑われるような不器用な飛び方でも良い、苦しい状況から思い切って一歩踏み出す勇気を持ってほしい。
まだ幼い我が子たちの将来を思い描きながら読みました。