何もやることのないクマネズミは、今日も一日パジャまんまで過ごすところでした。でも一通の「ともだち」からの手紙をきっかけにクマネズミは大きく変わります。この素敵な手紙をくれたのは誰だろう。心当たりの友達をたずね歩くうちに、自分が今まで、余りに人のことに無関心であったことに気づきます。
そして、同じようにパジャまんまのコウモリくんに、自分がもらったのと同じような手紙を送ります。最後のページにはその手紙を持って、正装してパーティーにやって来たこうもりくんの姿が‥。
いいお話だと思うのですが、自分で考え、自分で気づき、自分で納得してしまうクマネズミくんに、少し疑問を感じました。うーん、現実にはどうだろう。もう少し、心の中で、行ったり来たり、後戻りをしながら進んでいくものではないかなって思います。
とはいえ、手紙の内容は素直でまっすぐで、とても素敵です。私もこんな手紙を家族や友達に書けたらな、と思いました。照れくさくって、なかなかストレートに自分の気持ちって書けないんですけどね。