私も子どもの頃に読んだ懐かしい絵本です。(「ひとまねこざる」や「ちびくろさんぼ」と同じ種類の岩波子どもの本で読みましたが、図書館で借りたのは少し大型の正方形の物です。)
ちいさいおうちのまわりが、どんどん変わってしまい、最後に家ごと引っ越すあらすじはよく覚えていましたが、こうやって、大人になってから読み返してみると、実に味わい深い絵本だったのだと感動します。
1日の流れ、月の満ち欠け、四季の移り変わり、人々の暮らし、そして時代の変化。変わっていくものと、決して変わって欲しくないもの・・・子どもももちろん、大人も深く考えさせられる絵本だと思います。
私が生まれた頃のお話なのに、全然古さを感じません。
3人の子に読んでいて、1番興味を持ったのは、小4の長男でした。絵の隅々の細かい所まで見て、時々ページを戻してくれと頼まれました。2才11ヵ月の次女には、まだ難しい内容でしたが、人間や動物や車の動きを見て喜んでいました。もう少し大きくなって内容がわかるようになったら、また読んでやりたいと思います。