最初に読んだのは、1年くらい前だと思います。
中川ひろたか&長新太。この二人の作品なので、ものすごく期待して読んだのですが、思ったよりずっとあっさりとしていたのでちょっと戸惑ってしまいました。
最近もう一度読み直してみましたら、このあっさりしたところがかえって良かったように思いました。
無駄な言葉や説明がないので、スッと心に入ってくる感じ。なんだか静かにしみじみとするのです。
少ない言葉で語っているので、読む人それぞれが自分なりに解釈したり、自分の体験と照らし合わせてみたりして、“泣く”という行動の裏にある気持ちを考えることができます。
饒舌な本が多い中、こんなに静かに考えさせてくれる本もいいものです。