手紙で進むお話。
リディアは自分の家の状況もよくわかっていて、大好きなおばあちゃんとも
離れて、どんな人かも知れないジムおじさんのところへ行く。
しかも迎えに来たおじさんはにこりともしない。
普通に考えれば、沈み込みそうな立場に立たされてるのに、
このリディアの明るさはすごい。
リディアが明るく振る舞えるのは、ジムおじさんは笑わないけど、
その奥の温かい心は通じているからかもしれません。
書いた詩を胸ポケットに入れてトントンと叩くなんて、喜んでいる
仕草ですものね。
なによりもこの絵本が素敵!と思ったのは、この絵。
その人との関係が絵から伝わってきて、広さを感じます。
見返しや裏見返しまでいっぱいに使って、のびのびと庭仕事をしている
リディアが描き込まれていて、一度読んだだけで大好きな絵本になりました。