滋賀県に住む写真家今森さんの写真絵本です。
いつも今森さんの写真には、普段見ているようで見えてなかった自然の不思議で鮮やかな世界に気づかせてくれます。
この作品はちょっとしたクイズもあり、図鑑を見るのが好きな人や自然に興味のある人には楽しい内容になっています。
花や森に集まる虫などは他の人の写真でも割とよく取り上げられますが、
今回一番私が気に入ったのは、春のシーンで「かわいいめぶきたち」と銘打ったページ。
蕨は好きなお惣菜の一つですが、若い蕨はこうやって土から目を出しているんですね〜。その他に登場しているホオノキやコバノガザズミ、タラノキ、アワブキの芽吹きも表情があって、本当に可愛かったです。
それから、秋のシーンの「妖精の国から」に登場する可愛い小さなきのこたち!
その後に出てくる木の実たちの写真も楽しめます。
ホント今森さんの写真の撮り方はとても素敵で、その対象物絵の愛さえ感じられます。
このすてきな森の世界をたくさんの人に見てほしいなと、思います。